99. Tips 確認/警告メッセージの非表示

確認/警告メッセージとは?

Excelを開いたときもしくは何かしらの操作を実行した際に確認/警告をするために表示されるウインドウのことです。

例)シートを削除する際に表示されるウインドウ f:id:shiokaraage:20220220145250p:plain:w300

Excelを開いて処理をするようなマクロを実行した際に、ユーザーがこのウインドウに対し、何か操作をするまで処理が止まってしまうため、煩わしさを感じることがあります。

この煩わしさを解消するため、ウインドウを非表示にする方法があります。

確認メッセージの非表示

Applicationオブジェクトの「DisplayAlerts」プロパティで「False」を設定するとウインドウが表示されなくなります。 (初期設定はウインドウが表示される「True」となっています。)

Application.DisplayAlerts = False

上記設定は永続的に続くものでなく、マクロの実行が完了すると、「True」の設定に戻りますが、Excelの古いバージョンでは、自動で「True」に戻らない場合もあるので、処理の最後に「True」設定を入れることをオススメします。

実装例)

Sub Sample1()  
    Application.DisplayAlerts = False '非表示設定
    Worksheets("Sheet1").Delete    'ワークーシート(Sheet1)の削除
    Application.DisplayAlerts = True '表示設定
End Sub

警告メッセージの非表示

Excelの重大なメッセージは、上記の確認メッセージの非表示の対応をしてもウインドウが非表示となりません。

例)外部ソースへのリンクが含まれている場合に表示されるウインドウ f:id:shiokaraage:20220220151350p:plain

この場合は、個別に非表示設定をする必要があります。 上記の例の場合は、下記設定で非表示にすることが可能です。

UpdateLinks:=0

※UpdateLinks以降の数値の意味は下記となります。

外部参照 リモート参照
0 リンク更新なし リンク更新なし
1 リンク更新あり リンク更新なし
2 リンク更新なし リンク更新あり
3 リンク更新あり リンク更新あり

実装例)

Sub Sample2()  
    Workbooks.Open FileName:="C:\Book1.xls", UpdateLinks:=0
End Sub

リンク以外も「XXX(警告メッセージ) 表示させない」のように検索すれば個別の対処法が探せます。