99. Tips 確認/警告メッセージの非表示
確認/警告メッセージとは?
Excelを開いたときもしくは何かしらの操作を実行した際に確認/警告をするために表示されるウインドウのことです。
例)シートを削除する際に表示されるウインドウ
Excelを開いて処理をするようなマクロを実行した際に、ユーザーがこのウインドウに対し、何か操作をするまで処理が止まってしまうため、煩わしさを感じることがあります。
この煩わしさを解消するため、ウインドウを非表示にする方法があります。
確認メッセージの非表示
Applicationオブジェクトの「DisplayAlerts」プロパティで「False」を設定するとウインドウが表示されなくなります。 (初期設定はウインドウが表示される「True」となっています。)
Application.DisplayAlerts = False
上記設定は永続的に続くものでなく、マクロの実行が完了すると、「True」の設定に戻りますが、Excelの古いバージョンでは、自動で「True」に戻らない場合もあるので、処理の最後に「True」設定を入れることをオススメします。
実装例)
Sub Sample1() Application.DisplayAlerts = False '非表示設定 Worksheets("Sheet1").Delete 'ワークーシート(Sheet1)の削除 Application.DisplayAlerts = True '表示設定 End Sub
警告メッセージの非表示
Excelの重大なメッセージは、上記の確認メッセージの非表示の対応をしてもウインドウが非表示となりません。
例)外部ソースへのリンクが含まれている場合に表示されるウインドウ
この場合は、個別に非表示設定をする必要があります。 上記の例の場合は、下記設定で非表示にすることが可能です。
UpdateLinks:=0
※UpdateLinks以降の数値の意味は下記となります。
値 | 外部参照 | リモート参照 |
---|---|---|
0 | リンク更新なし | リンク更新なし |
1 | リンク更新あり | リンク更新なし |
2 | リンク更新なし | リンク更新あり |
3 | リンク更新あり | リンク更新あり |
実装例)
Sub Sample2() Workbooks.Open FileName:="C:\Book1.xls", UpdateLinks:=0 End Sub
リンク以外も「XXX(警告メッセージ) 表示させない」のように検索すれば個別の対処法が探せます。