02. マクロの記録 ~操作の記録&実行~
操作を記録する
以下の手順で操作の記録が可能です。
1. 開発タブ→「マクロの記録」を押下 2. マクロの記録ダイアログから作成するマクロの情報を入力しOKを押下 3. 記録したい操作の実施 4. 開発タブ→「記録終了」を押下
例)
指定セルのデータを削除するマクロの作成
1. 開発タブ→「マクロの記録」を押下 2. マクロの記録ダイアログから作成するマクロの情報を入力しOKを押下
3. 記録したい操作の実施 ➡今回はA3:C5セルを削除する 4. 開発タブ→「記録終了」を押下
マクロを実行する
上記で記録したマクロは以下の手順で実行可能です。
1. 開発タブ→「マクロ」を押下 2. マクロダイアログから作成したマクロを選択して「実行」を押下
例)
上記で作成したマクロ(指定セルの削除)の実行
1. 開発タブ→「マクロ」を押下 2. マクロダイアログから作成したマクロを選択して「実行」を押下
参考
Excelブックの左下のアイコンを押下することで、ワンクリックで「マクロの記録」が可能です。
99. Tips 確認/警告メッセージの非表示
確認/警告メッセージとは?
Excelを開いたときもしくは何かしらの操作を実行した際に確認/警告をするために表示されるウインドウのことです。
例)シートを削除する際に表示されるウインドウ
Excelを開いて処理をするようなマクロを実行した際に、ユーザーがこのウインドウに対し、何か操作をするまで処理が止まってしまうため、煩わしさを感じることがあります。
この煩わしさを解消するため、ウインドウを非表示にする方法があります。
確認メッセージの非表示
Applicationオブジェクトの「DisplayAlerts」プロパティで「False」を設定するとウインドウが表示されなくなります。 (初期設定はウインドウが表示される「True」となっています。)
Application.DisplayAlerts = False
上記設定は永続的に続くものでなく、マクロの実行が完了すると、「True」の設定に戻りますが、Excelの古いバージョンでは、自動で「True」に戻らない場合もあるので、処理の最後に「True」設定を入れることをオススメします。
実装例)
Sub Sample1() Application.DisplayAlerts = False '非表示設定 Worksheets("Sheet1").Delete 'ワークーシート(Sheet1)の削除 Application.DisplayAlerts = True '表示設定 End Sub
警告メッセージの非表示
Excelの重大なメッセージは、上記の確認メッセージの非表示の対応をしてもウインドウが非表示となりません。
例)外部ソースへのリンクが含まれている場合に表示されるウインドウ
この場合は、個別に非表示設定をする必要があります。 上記の例の場合は、下記設定で非表示にすることが可能です。
UpdateLinks:=0
※UpdateLinks以降の数値の意味は下記となります。
値 | 外部参照 | リモート参照 |
---|---|---|
0 | リンク更新なし | リンク更新なし |
1 | リンク更新あり | リンク更新なし |
2 | リンク更新なし | リンク更新あり |
3 | リンク更新あり | リンク更新あり |
実装例)
Sub Sample2() Workbooks.Open FileName:="C:\Book1.xls", UpdateLinks:=0 End Sub
リンク以外も「XXX(警告メッセージ) 表示させない」のように検索すれば個別の対処法が探せます。
01. はじめてのExcelマクロ ~開発方法を知ろう~
マクロの開発方法を知ろう
マクロの開発方法は下記2通り!
- 「マクロの記録」から開発
- プログラミング無し
- 「Visual Basic」から開発
- プログラミング有り
「マクロの記録」から開発
「マクロの記録」から開発とは、手動で実施した操作を記録することで、プログラミング無しでマクロを作成することができる機能です。
メリット
- プログラミングの知識がない人でもマクロを作成できる
デメリット
- 開発できるマクロに限界がある
- 手動実施した操作を記録するため、マウスとキーボードで操作できないものは記録できない
「Visual Basic」から開発
「Visual Basic」から開発とは、VBAと呼ばれるプログラミング言語を使用し、プログラミングすることでマクロを作成する機能です。
メリット
- 様々な処理のマクロを作成できる
デメリット
- プログラミングの知識が必要